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2007年 12月 22日

マングース

ちょっと気になるニュースがあったので紹介してみたい。

マングース_f0087481_0185132.gif




マングースに水銀が謎の蓄積
 沖縄や奄美大島で、ハブを退治するために導入されたジャワマングースの体内に、高い濃度の水銀が蓄積していることが、東京農工大大学院の研究でわかりました。中毒症状は出ていないためこのマングースは、有害なメチル水銀を無毒化する能力を持っているのではないかと考えられ、もしそうならば水銀を無毒化する陸生ほ乳類の発見は世界で初めてです。ただし、水銀がどのような経路で蓄積しているのかは不明です。
このマングースはヤンバルクイナやアマミノクロウサギなど島固有の希少動物を食べてしまうため環境省によって特定外来生物に指定され防除事業がすすめられています。今回の研究で本来有毒なはずの有機水銀をマングースが解毒している可能性が出ましたので、解毒機能を無効にする薬剤が開発されれば、元々解毒機構を持たない他の生物には無害で有害なマングースだけを退治する薬品となる可能性があります。

以上、まぐろぐヴォイニッチより引用(無断です、すいません)

さて、これを読んであなたが持った感想は?



***

私は、「おいおいちょっと待てよ」というのがまず最初の感想。

ハブを退治するために人間が勝手に導入したマングースを、
今度は数が多くなって希少動物を食べてしまうから駆除するって・・・
それで有機水銀を手がかりに薬剤を開発すればいい、なんて・・・
どうだ、名案だろう!?といいたげなこのニュース。

あまりに勝手すぎやしないだろうか?

人間って何様なんだろう、と時々考えてしまう。

人間以外の生き物を、人間の勝手な理屈で保護したり駆除したり。

人間も地球上の生き物の一種なので、その生活(存続)を脅かすような場合、
例えば農作物が被害を受けたり、家畜が襲われたりするから、という理由で、
増えすぎた種を調節するというのはなんとなく許されるような気もする。

でもなんとなく、だ。

極端な話、農作物を荒らすのは山に食べ物が無くなったからで、
それは森林を伐採した人間のせい、ということもありうる。

逆に保護しすぎるのもどこか違っているようにも思う。
一昔前はトキの子孫をつくるのにやっきになっていて、
わざわざ中国から相手をお迎えして、老齢の最後の一匹に交尾をセッティング。

なんだかなあ。どこか間違っているような気がするんだがなあ。

話は戻って、とにかくこのマングースの話はひどすぎる。
解毒機能を無効にする薬剤が開発されてマングースが駆除されたら、
結局またもとに戻ってハブが増えることになりはしないだろうか。

こんな話、きっと過去にも世界中でいっぱいあるに違いない。
マングース_f0087481_0481887.jpg


by R_bridge | 2007-12-22 00:18


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