2007年 12月 29日
だらだらTVを見ることはよくないが、たまにいいこともある。 仕事納めの今日、家族が寝た後にチャンネルをパッパパッパ変えていると、 久しぶりに見るリングとマイクと小林克則。 詩のボクシングだ! *** 私の大好きなTV番組の一つである。 10年前から始まった、詩のボクシング。 赤コーナー、青コーナーから選手が登場し、 一人ずつ、リング上で朗読する詩で勝負する。 カーンとゴングが鳴るとそれぞれ独特のスタイルで詩を読み上げる。 TVで放映するのは地方の予選を勝ち上がったツワモノたちが出場するチャンピョン大会。 予選に出場するための資格の制限は、おそらく何もない。 システムさえ理解していれば小学生から、人生の大先輩まで。 ポップでリズミカルな言葉で自分を表現する選手、 やさしい語り口調ながら現代の世界をぶった切る選手、 言葉を巧みにつむいで聞くもののイマジネーションを膨らませる選手、 日常の家族の風景をユーモアを交えて紹介する選手、 意味不明な宇宙人語を発して観客の解釈に挑む選手、 さんざん笑わせながらも最後にグッとくる言葉を放つ選手、 ぼそぼそと下を向いてしゃべる。 朗々と歌うようにしゃべる。 大きな声でどなる。 とにかくまあいろんな表現方法があるもので、 いつ見ても本当に面白い。 いつも、うーん、とうなりながら見ている。 かなり好みが偏るので、この対決は赤のほうが好き、と思っても、 審査員が青を選ぶ場合もあって、解せない!と思うこともあるが、 それでもやはり勝者は独自の世界観を持っていて、非凡な表現方法を持っている。 トーナメント方式で準決勝までは用意してきた詩を発表していくのだが、 決勝戦は2R方式で1R目はこれまでどおりだが、 2R目はその場でカードを引いて出たお題で即興詩を読む。 なんとも緊張感のある勝負なのだが、決勝まで勝ち残る選手は この即興詩もきちっとまとめる力を持っているのだから恐れ入る。 まだ世間の認知度がほとんどなかった頃は、 超大御所の谷川俊太郎とねじめ正一がヘビー級で対決していたように記憶している。 10ラウンドくらいあったか、順にひとつづつ詩を朗読して、五分五分だったのだが、 最終ラウンドの即興詩で谷川俊太郎は、それはそれは見事に、もう完璧に 美しい詩を綴って見せたのでチャンピョンに輝いた。 ラジオで紹介していたのでMDにまだ残っているはず。 探し当てたら、こそっとここに書くかもしれないので、密かにご期待を。 *** 我が家では毎晩寝るまえに息子に本を読み聞かせる習慣ができている。 早く帰宅できた日は私も1、2冊読んでやることができる。 本読みというのもなかなか奥が深いもので、登場人物になりきって 声を変えて読むと息子は喜んでくれるし、なにしろ読み手自身も楽しい。 いろんな表現方法を身につけて、いつかはリングに上がってみるかな??
by R_bridge
| 2007-12-29 01:19
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